Track 10 My Funny Valentine

Track 10 My Funny Valentine

ジャズをモチーフにしたインクコレクションを作ろうと思った時、
2月のインクは絶対にMy Funny Valentineにしようと思っていて、
色もすでに決めていました。
ピンク色はピンク色なんだけど、
どこかちょっとはかなげな感じのピンクに仕上げたかったのです。
この曲はジャズのスタンダードとして、非常に有名で、
いろいろな人が歌っていますが、
ぼくが一番好きなのがチェット・ベイカーの歌うバージョン。
もともと彼はトランペット奏者なのですが、
実はヴォーカリストでもあり、ぼくはどちらかというと、
彼の歌声の方が好きだったりするのです。
でも、決して彼の歌はうまいというわけではありません。
歌い上げる感じじゃないし、音程だって不安定。
でも、なぜか彼の歌声は人を惹きつけるのです。
気だるい調子で、はかなげで、どこか頼りなくて、
でもそこが主に女性たちのハートをつかみ、
それがヴォーカリストとしての彼の立場をより後押しした
という話を聞いたことがあります。
私のことを大事に思っているんだったら、
あなたはあなたのままでいて、
そうしたら毎日がバレンタインデーみたいに輝くから…
という内容のラブソング。
そんな歌詞をチェット・ベイカーのような美形男子に歌われちゃったら、
もう女子はたまんないよねぇ、ってこの曲を聴きながら思うのです。
で、そんな気持ちを色に乗せてみました。
単なるピンクではなく、青系ラメを入れたのは、
少し変化を楽しんでいただきたかったから。
少しアンニュイな感じをその青系ラメに感じていただけたらなと思います。
販売価格
2,200円(税200円)